高齢者の息切れから考えられる病気

高齢者の息切れから考えられる病気

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運動したときや少し体を動かしただけでも息切れするという人は、以下の病気に注意してください。

■慢性閉塞性肺疾患(COPD) 【自覚症状】息切れ。咳・痰が出ることも多い。

喫煙や粉塵・大気汚染などによって気管支に慢性的な炎症が起き、さらに気管支の末端にある肺胞(ガス交換を行う組織)にまで炎症が拡大した病気です。気管支の末端まで吸気が十分に行き渡らなくなることや病状が進行して肺胞が破壊されていくことにより、呼吸障害が進行します。また、壊死した肺胞が回復することは、基本的にあり得ません。
COPD患者の約90%が喫煙者ですが、喫煙者全体に対する患者の割合は10〜15%程度です。ただし、高齢者の喫煙者の場合、患者は50%近くに上ると言われています。
COPDは、進行すると安静時にも呼吸障害を引き起こし、生活に大きな支障をきたします。また、肺炎・気管支炎など呼吸器の感染症を併発しやすく、それよってCOPDの症状も一気に悪化する場合があります。運動時に息切れするときはすでにCOPDを発症している可能性がありますので、検査体制の整った病院で検診を受けてください。

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■心不全 【自覚症状】息切れ、全身の倦怠感、動悸、頻脈、血圧低下など。手足の冷えや脚のむくみなども。

心不全は、心臓の筋肉が衰えることによって、心臓から送り出される血液の量が減少する病気です。高齢者の場合、加齢による心筋細胞の減少が主な原因と考えられています。
心不全で最悪の症状は心臓麻痺ですが、多くの患者にとって身近な症状は、息切れを含めた「鬱血性心不全」と呼ばれる状態です。「鬱血性」(うっけつせい)という言葉の通り、心臓から送り出される血液量が減少することで、静脈内に滞留する血液量が増加します。そのため、各部位への酸素の供給量が減少することによる息切れや倦怠感などのほかに、静脈内の鬱血による脚のむくみといった種々の異常が現れてきます。
健康診断で心不全と診断されたときは、薬による治療だけでなく、医師の指導による生活改善にも努めてください。食事改善、適度な運動、禁煙などの生活改善によって、病状も生活の質も良くすることができます。

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