高齢者のだるさ・倦怠感から考えられる病気

高齢者のだるさ・倦怠感から考えられる病気

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風邪などで熱があるわけではない、体を使う作業や運動をして疲れているわけでもない。それにもかかわらず、無性にだるさを感じるということがあります。特に高齢者でそれまで健康に自信を持って生きてきた人は、年を取って体力が衰えたせいと思うかもしれませんが、意外と気付いていない病気がその倦怠感の原因かもしれません。そのような慢性的な倦怠感を症状とする病気としては、次のようなものがあります。

■甲状腺機能亢進症 【自覚症状】全身のだるさ、体重の減少、少し動いただけで汗をかく・動悸がする・息切れするなど。うつ状態・不安感・焦燥感(いらいら)といった精神的な症状も。

甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患です。甲状腺ホルモンは、ほぼ全身の細胞に作用してその新陳代謝を活発にするホルモンです。そのため、甲状腺機能亢進症では一般的に体のエネルギー消費量が増大し、その補給のために心臓の鼓動は速くなり、食欲も増進しますが、体重はむしろ減少します。また、上記のような様々な自覚症状が現れます。ただし、高齢者の場合にはそれらの症状が現れない場合もありますので要注意です。慢性的な倦怠感が気になるときは、内科医に相談してください。

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■糖尿病 【自覚症状】全身のだるさ、のどの渇き、頻尿など。

ここでは、日本人の糖尿病患者の95%を占めるという2型糖尿病について紹介します。
毎日の食事で摂取される炭水化物(でんぷん、糖類など)は小腸でブドウ糖に分解され、直ちに小腸から吸収されて、体の主要なエネルギー源となります。しかし、血液中に高濃度のブドウ糖が存在することは人体にとって有害であるため、通常は、すい臓から分泌されるホルモンであるインスリンによって血中濃度(血糖値)がコントロールされています。糖尿病は、インスリンの分泌量が減少するかインスリンが効果的に機能しないことによって血糖値が制御不能となり、各種臓器に様々な障害を引き起こす病気です。放置しておくと危険な合併症を発症し、最終的には意識障害を来たし、昏睡状態に陥ります。

糖尿病はもっとも認知度の高い生活習慣病です。それゆえ、会社勤めをしている人なら、通常は毎年の健康診断でその兆候を指摘してもらうことができ、医師の指導に従って糖尿病の予防に努めることができます。しかし、退職して定期的な健康診断を受けなくなったり、自営業などで定期健康診断を受ける習慣がなかったりした場合は、気付かない内に糖尿病を発症している可能性があります。気になるときは、各種医療機関の成人病検診や内科の診察を受けましょう。

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