高齢者の鼻血から考えられる病気
高齢者の鼻血から考えられる病気
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高齢者で鼻血が出やすい、または止まりにくい場合、その原因疾患として無視できない危険な病気を紹介します。
■副鼻腔腫瘍 【自覚症状】鼻づまり、鼻汁、鼻血。発生部位に痛みを感じることも。
鼻の穴から咽頭へとつながる鼻腔(びこう)の周辺には、左右対称に計8ヶ所の骨の空洞部分・副鼻腔があり、その内側の粘膜に発生した腫瘍が副鼻腔腫瘍です。発生部位が副鼻腔内に限られている間は異常をほとんど感じませんが、副鼻腔から通じている鼻腔の粘膜にまで拡大すると、上記のような自覚症状が現れます。また、発生部位は、左右の小鼻の横から瞼の下あたりにかけて存在している副鼻腔(上顎洞)がもっとも多く、通常は左右のいずれか一方に発生します。その周辺を押すと痛みを感じることがあります。
腫瘍には良性と悪性(がん)の2種類がありますが、副鼻腔腫瘍はほとんどが悪性です。転移する危険性がありますので、上記の症状を不審に感じたときは、直ちに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
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■慢性骨髄性白血病 【自覚症状】①慢性期: 腹部の膨満感、倦怠感、体重減少など。②急性期: 動悸、息切れ、倦怠感、発熱、貧血、皮下出血、鼻血、歯肉出血など。
赤血球・白血球・血小板などすべての血球の元となる骨髄の造血幹細胞が染色体異常を起こし、白血球が著しく増加する病気です。原因は不明ですが、染色体異常が発症の起因であることから、「血液のがん」と呼ばれています。病気の段階には、大きく分けて、初期段階からの慢性期と、移行期から続く急性期があります。慢性期には症状に気付かないことが多く、健康診断などの血液検査がきっかけで発病を知るケースが多いようです。鼻血などの出血は血小板の減少によって起き、貧血は赤血球の減少によって起こりますが、そのような顕著な症状は後半の急性期になって現れます。
慢性骨髄性白血病は、若年層よりも中年以降に多く見られる白血病です。最近血液検査を受けていない人で、上記のような症状(特に倦怠感、発熱、貧血、出血)が見られる場合は、直ちに内科を受診しましょう。
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