高齢者の風邪が長引くとき

高齢者の風邪が長引くとき

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若いときの風邪は、具合が悪くなってから数日で治ることが普通であり、鼻水・鼻づまりやのど荒れが多少尾を引くことがあっても、意外と早く普段の状態を取り戻すことができます。ところが、高齢者の風邪は、何日たっても熱が下がらない、悪寒が消えない、咳が止まらないといったケースが珍しくありません。

その原因は、第一に、免疫機能や代謝機能の低下により、病気の治癒と体調の回復が遅くなっているためです。また、発熱や咳、のどの炎症など、はっきりとした自覚症状が表れない場合があるのも、高齢者の風邪の特徴です。ただ何となく熱っぽい、食欲がない、だるいという状態で無理を続けているうちに、風邪を悪化させている場合もあります。

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風邪の症状が長引くもうひとつの原因として、急性気管支炎肺炎を併発することが考えられます。風邪に限らず、高齢者の呼吸器系疾患は合併症を併発するケースが多いという特徴があります。これは、急性疾患を発症することで一時的に免疫機能がさらに低下するためです。また、糖尿病や心臓病などの基礎疾患を持っている人は、その傾向がさらに強くなります。それでも、急性気管支炎の場合は、症状が風邪よりも重いとは言え、適切な治療を受けるとことで風邪と同様に確実に快癒します。しかし、肺炎の二次感染は大変危険です。

肺炎の典型的な自覚症状は、激しい咳、痰、38℃以上の高熱ですが、高齢者の場合は風邪と同様にこれらの自覚症状が表れない場合があります。そのため、治療が遅れて重症化する危険性が高い病気です。現在、肺炎は日本人の死亡原因の上位を占め、死者のほとんどが65歳以上の高齢者です。風邪くらいで医者にかかる必要はないと高をくくらずに、長引いたときは躊躇せずに医師の診察を受けましょう。

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