高齢者の難聴から考えられる病気
高齢者の難聴から考えられる病気
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高齢者の難聴から考えられる病気として代表的なものが突発性難聴です。
■突発性難聴 【自覚症状】突然発症して継続する難聴。ただし、発症時の前後に耳鳴り・耳閉感を感じることも。また、約半数の患者で、発症時に強い回転性めまいを感じることも。
前駆症状がほとんどなく、突然、難聴になる点が特徴的です。年齢を問わず発生していますが、50代から60代にもっとも多く発症します。難聴の程度は軽度から重度までさまざま。片耳にだけ発症するケースがほとんどであり、両耳同時に発症することは稀です。また、難聴側の耳で、高音域を中心として大きな音だけがさらに増幅されて聴こえ苦痛を感じる「聴覚補充現象」が起こる場合もあります。なお、発症時に感じる目が回るような強い回転性めまいは、繰り返して起こることはありません。厚生労働省の特定疾患に指定されている原因不明の難病ですが、現在のところウイルス感染症説が有力であり、できるだけ早期(遅くとも発症から2週間以内)に耳鼻科を受診すれば、ステロイド剤などを使用した治療によって聴力の回復するケースが少なくありません。
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「年を取って耳が遠くなった」とよく言われますが、これは一般に病気が原因ではなく、加齢によって起こる聴覚障害であり、老人性難聴と呼ばれます。
■老人性難聴 【自覚症状】難聴。ただし、一般に高音域が聴き取りにくくなり、低音域は普通に聴こえる場合が多い。
老人性難聴と呼ばれる聴覚障害は、聴覚に関係する細胞が年齢とともに減少・老化することが原因であり、健康な人にも起こり得る現象です。ただ、個人差が非常に大きく、40代ですでに補聴器を必要とする人もいれば、80歳を過ぎても聴力の低下が見られない人もいます。上記の突発性難聴などとは異なり、聴力の低下は徐々に進行します。気付かない内に、高音域を中心に音が聴こえにくくなり、日常生活の中で支障を来たす場合もありますので、早めに耳鼻科で診察を受け、補聴器の使用についてアドバイスを受けた方が良いでしょう。
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