高齢者の腰痛から考えられる病気

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■変形性腰椎症(-ようついしょう) 【自覚症状】腰痛。

背骨(脊椎)は、約30個の椎骨(ついこつ)が強靭な繊維の束である靭帯でつなぎ合わされ、椎骨同士の間には緩衝材の役目を果たす軟骨の椎間板が挟まっています。変形性腰椎症は、背骨の腰の部分(腰椎)において、椎間板が加齢とともに縮小したり傷んだりして変形することにより椎骨同士が接触してこすれ合うことや、そこに骨棘(こつきょく)という突起が生じることで腰痛を発症します。腰痛は、長距離の歩行や長時間同じ姿勢でいたとき、あるいは体を使う作業をしたときや転倒したときなど、その直後や数日後に発症します。通常は、発症後に安静にしているだけで痛みが引きますが、痛みが継続するときや強い場合には、整形外科の診察・治療を受けましょう。予防や改善のための自助努力としては、減量、下半身のストレッチと腹筋・背筋の筋力トレーニングが有効です。

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■腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう) 【自覚症状】腰痛。歩行時の脚の痛み・しびれ・こわばり。会陰部(えいんぶ・股間の性器と肛門の間)にしびれ・灼熱感を感じることや、男性ではズキズキとした痛みを伴う陰茎勃起を起こすことも。

腰椎(ようつい)を構成する椎骨(ついこつ)の中央に開いている脊柱管は、中枢神経の束である脊髄が通っている空間です。高齢者における腰部脊柱管狭窄症は、上記・変形性腰椎症の結果として脊柱管が狭くなることにより、脊髄から分岐している神経が圧迫されて発症するケースが多いようです。
最も特徴的な症状は、歩行中の脚の痛み・しびれ・こわばりです。この症状は歩き始めると徐々に現れ、次第に強くなります。しかし、腰を下ろして休むとすぐに解消し、また歩くことができます。ただし、症状が進行すると、歩ける距離や時間は短くなっていきます。また、会陰部の症状も、歩行中の症状に伴って起こる場合が多いようです。
腰部脊柱管狭窄症は、病状が進むと安静時にも両脚の痛みやしびれを感じるようになり、両脚の筋肉が萎縮して歩行障害に陥ることもあります。この異常に気付いたときは、直ちに整形外科を受診してください。

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