高齢者のケガの対策・対処法

高齢者のケガの対策・対処法

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高齢者のケガは、原因別に見た場合、転倒・転落によるものが多数を占めている点が非常に特徴的です。

『第五十八回日本統計年鑑平成21年』(総務省統計局)の「年齢別不慮の事故死亡者数」によると、平成21年全国の「外傷」による死亡者数は21,958人。その原因別の内訳で最多のものが「転倒・転落」で7,312人に上り、「交通事故」の7,309人を僅かながらも上回っています。そして、以下のように、65歳以上の高齢者が「転倒・転落」による死亡者の圧倒的多数を占めています。

《高齢者の転倒・転落事故死亡者数・2009年》
①滑る・つまずく・よろめくによる同一平面上での転倒 
 全体 4,487人 / 65〜79歳 1,069人 / 80歳以上 3,052人
②階段・踏み段からの転落またはその上での転倒 
 全体 697人 / 65〜79歳 299人 / 80歳以上 230人
③建物または建造物からの転落 
 全体 685人 / 65〜79歳 171人 / 80歳以上 112人

このように、転倒・転落による死亡者が交通事故の犠牲者に匹敵するほど多数発生し、その大半が高齢者で占められています。最近の戸建住宅・マンションや公共的建造物では段差を極力なくしたバリアフリー化が進んでいますが、死亡事故の第一原因が同一平面上での転倒であるという点に驚かされます。滑りやすい床は、元より高齢者には危険です。一方、滑り止め効果の高い靴は、歩行時につま先が上がらない高齢者にとっては、段差や障害物がなくてもつまずく危険性があります。そのような点を高齢者自身が注意し、周囲も配慮を払うべきです。

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高齢者のケガの症状は、他の世代の場合と比べると、以下のような点が異なります。

《高齢者のケガの一般的な特徴》
a. 症状が急速に進行し、悪化しやすい。
b. 症状が現れにくく、軽いケガのように見えても致命的な損傷を負っている可能性がある。
c. 体力や回復力の低下によって回復するのに時間がかかり、症状が慢性化しやすい。

以上のような特徴から、高齢者がケガをした場合は、まず迅速な応急手当を行うことと、素人療法で済ませずに病院で適切な診断と治療を受けることが大切です。

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