高齢者の下血から考えられる病気




高齢者の下血から考えられる病気


■ 痔核(じかく)   【自覚症状】排便時の出血。痛みをともなうことも。

痔核は、一般に「いぼ痔」と呼ばれる痔の一種です。肛門は、その周辺皮膚の縁から奥へ約 3cm までの部分が肛門管と呼ばれ、その先が大腸の末端である直腸につながっています。痔核が肛門管に発生したものを外痔核といい、直腸の末端部分に発生したものを内痔核といいます。

痔核は肛門部の組織に網の目のように張り巡らされている静脈の血行不良により発生すると考えられていますが、それ自体は病的なものではなく、むしろ肛門の閉塞に役立っている正常な組織です。しかし、それが鬱血により腫れて出血したり、腫瘍化して増殖する病的組織に変化すると、上記のような自覚症状が現れます。そのような痔核の病的変化は、便秘、下痢、運動などで強く息むことによる肛門への負担が原因と考えられています。

内痔核は、発生部位である直腸に感覚神経がないため、一般に痛みは感じません。しかし、徐々に病状が進行するにつれ、出血の回数や量が増えていきます。外痔核も本来は痛みを感じませんが、肛門管には感覚神経が通っているため、出血した場合や血豆のような血栓性外痔核ができると強い痛みを感じる場合が多いようです。どちらも早めに治療すれば、手術の必要もなく投薬療法で治癒させることができます。肛門科を受診してください。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)