高齢者の目の充血から考えられる病気
■ 急性緑内障 (急性閉塞隅角緑内障) 【自覚症状】激しい目の痛み、充血、目のかすみ、頭痛、吐き気、嘔吐、腹痛など。
60歳代以降の遠視の女性に多く見られる急性疾患です。角膜と水晶体の間には房水(ぼうすい)という無色透明の液体が満たされています。房水は涙のように常に生成されて補給されていますが、通常は角膜の端にある排出口から静脈に排出され、眼圧(眼球の内圧)が一定に保たれています。しかし、水晶体の肥厚や前方への移動などによって虹彩が排出口を塞ぐと房水が滞留し、眼圧が極端に上昇して急性緑内障を発症します。
急性緑内障は、頭痛、吐き気、嘔吐、腹痛などの症状をともなうため、間違って内科を受診する患者が珍しくありません。しかし、診断が遅れると回復不可能になって視力が低下し、放置しておくと失明する恐れさえあります。速やかな治療が必要な疾患ですから、急いで眼科を受診してください。
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