高齢者の尿失禁から考えられる病気
高齢者の尿失禁を引き起こす病気としては、男性の前立腺肥大症・前立腺がんがありますが、前立腺肥大症は「高齢男性の頻尿と排尿困難 前立腺肥大症」を、前立腺がんは「高齢者の尿が出にくい病気」をご覧ください。ここでは、高齢者の尿失禁のもっとも主要な原因疾患である神経因性膀胱を紹介します。
■神経因性膀胱(しんけいいんせいぼうこう)とは
排尿には、大脳の排尿中枢と脊髄の中枢神経、その末端近くで腰の下あたりにある中枢(仙髄排尿中枢)から膀胱と尿道括約筋に伸びる末梢神経が関与しています。大脳から末梢までの神経系のどこかで損傷や炎症が発生すると、排尿障害が引き起こされます。このような神経系の異常によって起こる排尿障害の状態を神経因性膀胱と呼び、尿失禁もその症状のひとつです。高齢者の神経因性膀胱による尿失禁には、以下のものがあります。いずれも病院は泌尿器科を受診してください。
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