高齢者の夜間頻尿から考えられる病気




高齢者の夜間頻尿から考えられる病気

夜間頻尿とは、就寝中に尿意を催す症状のことです。具体的には、就寝中に1回でもトイレに行きたくなり、それが睡眠不足を来たして生活の質を低下させていると本人が感じている場合を、夜間頻尿と呼びます。高齢者が夜間頻尿になる病気として代表的なものに男性がかかる前立腺肥大症がありますが、前立腺肥大症については、「高齢男性の頻尿と排尿困難 前立腺肥大症」をご覧ください。ここでは、それ以外の病気を紹介します。

■高齢者が夜間頻尿になりやすい理由

高齢者は、一般に膀胱の容量が減少するため、比較的に少量の尿でも尿意を催しやすく、排尿回数が増えます。また、睡眠中に尿の生成を抑制する抗利尿ホルモンが加齢によって減少することや、高齢者の睡眠の特徴として眠りが浅いために中途覚醒しやすく、目覚めると膀胱内圧が高まって尿意を催すことなどから、就寝中でもトイレに行きたくなります。このような頻尿の傾向をもつ高齢者が以下のような疾患にかかると、夜間頻尿の症状が顕著に現れます。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)