高齢者の転倒の原因となる病気




高齢者の転倒の原因となる病気

高齢者は、加齢による筋肉量の減少や運動不足による筋力の低下が原因で転倒しやすくなります。また、何らかの病気が原因の歩行障害によって転倒する場合もあります。ここでは、そのような歩行障害をもたらす病気を紹介します。

■脳梗塞 【症状】半身麻痺、感覚・運動・意識・言語などの障害。

血栓(脂質・カルシウム・細胞の死骸などの固まり)が脳の血管を詰まらせることにより、脳の組織が虚血状態となって機能停止や壊死を起こす病気です。大きな血栓が脳の太い血管を塞いだ場合には突発的に発症し、大変危険な状態に陥ることが少なくありません。しかし、小さな血栓が細い血管の血流を滞らせた場合などは、症状が軽く、初期のうちは気づかない場合もあります。

■脳出血 【症状】頭痛・嘔吐とともに失神するなどの意識障害。

外傷や高血圧によって脳の細い血管が破損し、出血する疾患です。突発的に発症する場合と、日数をかけて進行する場合があります。いずれの場合も、その後遺症として半身麻痺・言語障害などの各種障害が残ります。出血部位や出血量によっては命にかかわります。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)