高齢者の転倒の原因となる病気 -2




■慢性硬膜下血腫 【症状】感覚障害、意識障害、言語障害、歩行障害、半身麻痺など。

頭蓋骨の内側で脳を被っている硬膜と脳との間に血液が溜まる病気です。血液の溜まりである血腫が脳を圧迫することにより、上記のような症状が現れます。症状は比較的穏やかに進行するため、早めの検査と治療で大事に至らず治癒させることができます。

■正常圧水頭症 【症状】歩行障害、認知障害、排尿障害など。

脳と脊髄は脳室内で脳脊髄液という液体に被われていますが、その新陳代謝が滞って脳脊髄液が溜まり過ぎてしまう病気です。直ちに命にかかわる病気ではありませんが、生活の質を著しく低下させ、介護を必要とする状態になるため、早急な治療が必要です。

■パーキンソン病 【症状】じっとしているときに手足が震える。高齢者では、手足の曲げ伸ばしがしにくくなり、動作が緩慢になる、歩行が小股になるなどの現象も。

中高年に多く見られる病気です。病気の進行は非常に緩慢ですが、進行とともに、低血圧・発汗過多・排尿障害など各種の肉体的症状のほか、無関心・無感動などの精神的症状も見られるようになり、うつ病・認知症を合併する例が少なくありません。

トップページ

(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)