高齢者の冷え性の原因と対策




高齢者の冷え性の原因と対策

冷え性は、普通なら寒さを感じない環境にいながら、手足や腰、あるいは下半身全体が冷える状態のことです。エアコンの冷風に長時間あたることが原因のいわゆる冷房病とは異なり、暖かい部屋の中にいたり寝具に包まれたりしていても、つらいと感じるほど手足や下半身に冷えを感じます。

中年過ぎくらいまでは、冷え性と言えば圧倒的に女性が多く、その主な原因は女性特有のホルモン分泌の変化にあると見られています。しかし、高齢者では男女ともに冷え性が増加します。その原因としては、生命活動を維持するための代謝機能が加齢によって低下することや、運動量の減少にともなって体温を生み出す筋肉の量も減少し、血行も悪くなることなどが考えられます。また、閉塞性動脈硬化症の初期症状である場合もありますので要注意です。

■閉塞性動脈硬化症 【初期の自覚症状】脚の冷え、しびれなど。

50代以降の男性に多い動脈硬化症で、主に脚の動脈硬化が顕著に進行します。最終的には血流が停止することで脚が壊死して切断することになりますが、実際には適切な治療を施すことによって、切断にまで至ることはごく稀です。しかし、他の部分の動脈硬化も進行しますので、初期症状以外にもさまざまな異常が表れてきます。生活習慣病の一種です。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)