高齢者の睡眠時無呼吸症候群




高齢者の睡眠時無呼吸症候群

高齢者のかかりやすい睡眠障害のひとつとして、睡眠時無呼吸症候群があります。この病気は、睡眠中に気道が塞がって呼吸が止まり、息苦しさで目が覚めて呼吸を再開しますが、すぐに寝入ってはまた呼吸が止まるということを何度も繰り返します。その他の特徴的な症状としては、呼吸が止まる前にいびきが大きくなります。また、寝汗・頻尿なども多いようです。

● 高齢者に睡眠時無呼吸症候群が多い理由

全年齢層の中では、40代〜50代の肥満傾向のある男性が睡眠時無呼吸症候群にもっともかかりやすいと言われています。これは、横になったときに顎やのどの脂肪の重みで気道が狭くなり、睡眠中の周辺筋肉の弛緩で気道が塞がりやすいためと考えられています。肥満の男性におけるこの傾向は、高齢者になっても続くものと思われます。しかし、それに加えて高齢者の場合は、加齢による顎・のどの周辺筋肉の衰えから、睡眠中に舌が咽頭部の奥に落ち込みやすくなるため、肥満傾向のない人でも睡眠時無呼吸症候群になりやすいと考えられます。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)