高齢者の暑がりと汗かきから考えられる病気




高齢者の暑がりと汗かきから考えられる病気

気温が高くないのに、何らかの病気が原因でよく汗をかく人がいます。ここでは、高齢者によくあるそのような病気を紹介します。

■糖尿病神経障害 【自覚症状】多量の発汗、便秘、下痢、立ちくらみ(起立性低血圧)、勃起不全など。やがて手足のしびれや神経痛なども。

一般的な2型糖尿病の初期に発症する合併症ですが、併発しない糖尿病患者も珍しくありません。最初に自律神経障害が起き、やがて感覚神経障害にまで拡大します。異常な発汗などは、自律神経障害の症状です。なお、糖尿病患者の汗は甘い匂いがするとよく言われますが、これは糖尿病自体の症状であり、この神経障害で多量の汗をかいた場合には、甘い匂いがするとは限りません。
治療は、糖尿病に対する治療を優先し、糖尿病神経障害については症状が強い場合に対症療法として投薬が行われます。しびれ・痛みなどの感覚神経障害と便秘・下痢は、糖尿病が完治しても残る場合があります。しかし、その他の自律神経障害は基本的に糖尿病の病状改善や治癒とともに解消されます。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)