高齢者の息切れから考えられる病気




高齢者の息切れから考えられる病気

運動したときや少し体を動かしただけでも息切れするという人は、以下の病気に注意してください。

■慢性閉塞性肺疾患(COPD) 【自覚症状】息切れ。咳・痰が出ることも多い。

喫煙や粉塵・大気汚染などによって気管支に慢性的な炎症が起き、さらに気管支の末端にある肺胞(ガス交換を行う組織)にまで炎症が拡大した病気です。気管支の末端まで吸気が十分に行き渡らなくなることや病状が進行して肺胞が破壊されていくことにより、呼吸障害が進行します。また、壊死した肺胞が回復することは、基本的にあり得ません。
COPD患者の約90%が喫煙者ですが、喫煙者全体に対する患者の割合は10〜15%程度です。ただし、高齢者の喫煙者の場合、患者は50%近くに上ると言われています。
COPDは、進行すると安静時にも呼吸障害を引き起こし、生活に大きな支障をきたします。また、肺炎・気管支炎など呼吸器の感染症を併発しやすく、それよってCOPDの症状も一気に悪化する場合があります。運動時に息切れするときはすでにCOPDを発症している可能性がありますので、検査体制の整った病院で検診を受けてください。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)