高齢者の息切れから考えられる病気 -2




■心不全 【自覚症状】息切れ、全身の倦怠感、動悸、頻脈、血圧低下など。手足の冷えや脚のむくみなども。

心不全は、心臓の筋肉が衰えることによって、心臓から送り出される血液の量が減少する病気です。高齢者の場合、加齢による心筋細胞の減少が主な原因と考えられています。
心不全で最悪の症状は心臓麻痺ですが、多くの患者にとって身近な症状は、息切れを含めた「鬱血性心不全」と呼ばれる状態です。「鬱血性」(うっけつせい)という言葉の通り、心臓から送り出される血液量が減少することで、静脈内に滞留する血液量が増加します。そのため、各部位への酸素の供給量が減少することによる息切れや倦怠感などのほかに、静脈内の鬱血による脚のむくみといった種々の異常が現れてきます。
健康診断で心不全と診断されたときは、薬による治療だけでなく、医師の指導による生活改善にも努めてください。食事改善、適度な運動、禁煙などの生活改善によって、病状も生活の質も良くすることができます。

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