緑内障 視野が狭くなりやがて失明
緑内障は、2006年の調査で日本人の失明原因の第1位となった恐ろしい眼病です。眼球の視神経が何らかの原因で壊死することにより、最終的には失明します。
眼球の視神経が壊死する直接原因について、かつては眼圧(眼球内の圧力)の上昇が有力視され、患者に対しては眼圧を下げる治療が行われてきました。現在でも、眼圧の高い患者に対しては眼圧下降の治療法が対症療法として有効であることが実証されており、この方法が一般的に採用されています。しかし、日本人患者の過半数が正常な眼圧で発症していることも判明しており、眼圧以外の発症要因も考慮して、さまざまな対症療法が試みられています。
なお、視神経の壊死によって失われた視野は、回復することができません。緑内障は機能回復ができない不可逆性の疾患です。
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