緑内障 視野が狭くなりやがて失明 -2




緑内障にはさまざまなタイプがありますが、以下に代表的な二つの緑内障を紹介します。

■急性閉塞隅角緑内障 【自覚症状】突発的な激しい頭痛、目の痛み、腹痛、嘔吐など。

眼圧が急激に上昇して発症します。処置が遅れると直ちに失明することもあるほど強い症状です。緑内障全体に占める発症の割合は僅かですが、中年以降の女性に多いという傾向があります。


■原発開放隅角緑内障 【自覚症状】視野狭窄(視野が狭くなること)。ただし、末期に近づくまでほとんど気付かない。

緑内障患者のおよそ9割を占め、一般に、単に緑内障と言えばこのタイプを指します。眼圧が異常に高いものと正常なもの、両方が含まれますが、どちらも症状の進行は極めて緩慢であり、発症から10年、20年という長い年月をかけて進行します。しかし、人間の視覚には視野を補正する機能があるため、視野狭窄を自覚できたときにはすでに末期を迎えています。高血圧・糖尿病などの眼底検査で偶然確認されることが多い病気です。失われた視野を回復することはできませんが、進行を止めたり遅らせたりすることは可能ですので、健康診断による早期発見と早期治療が望まれます。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)