高齢者の歯が抜ける原因と予防
高齢者の歯が抜けるのは、けっして自然な老化現象ではありません。その原因は、むし歯と歯周病です。しかし、高齢者がむし歯と歯周病になりやすい要因としては、加齢による唾液分泌量の減少を挙げることができます。
ある歯科大における実験結果では、高齢者(65歳以上)の唾液分泌量が20代前半の学生の分泌量と比較してその半分にも満たないという結果が出ました。調査対象者の数が十分とは言えない実験結果ですが、高齢者の唾液分泌量の少なさを如実に示しています。その原因としては、加齢による唾液腺の機能低下と周辺筋力の低下が主要なものと考えられています。唾液には殺菌・抗菌作用をもつ多くの物質が含まれており、高齢者では、それが減少することによってむし歯と歯周病のリスクが高められていると言えます。
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