高齢者の下痢が続くとき




高齢者の下痢が続くとき

下痢のときの便には、健康時の便よりも少し柔らかい「軟便」や、水分の多い「水様便」(すいようべん)があります。水様便は急性の感染症の症状としてよく見られますが、発症から一定期間(長くても2週間程度)を経過すると治まり、健康時の便に戻る場合が一般的です。一方、軟便の下痢は、急性疾患の症状としてだけでなく、ほかに体の異常がないときにも見られる現象です。

水様便の下痢は、長く続くと十分な栄養摂取が出来ないだけでなく、重要なミネラル成分が排出され、激しい場合には脱水症状にもなりやすいため、早めに下痢症状を止めなければなりません。しかし、軟便ではそれほどの危険性がないため、さほど気にせずに放置して習慣化している人が多いのではないでしょうか。

健康時の便は水分量が約60%、軟便は約70%と言われており、意外とわずかな水分量の違いです。軟便は、食事に気をつけるだけで改善する可能性があります。便の水分量を60%に近づけるため、以下の食品・調理法の例を参考にして、腸に負担をかける飲食物を避け、消化吸収の良い食品と料理による食事を実践してください。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)