高齢者の咳が続くとき




高齢者の咳が続くとき

咳が続く病気でもっとも代表的なものに「肺結核」があります。肺結核は一時期、過去の病気のように思われていましたが、平成に入るころから再び増加し、現在では高齢者の患者の増加が目立っています。しかし、皮肉なことに、高齢者の肺結核は、咳・痰・微熱という肺結核の三大自覚症状が表れにくいという傾向があります。そのため、気づかないうちに重症化するケースが少なくありません。咳が続くときにはやはり肺結核を疑ってみるべきです。

また、咳が続く病気の中で最近中高年の女性に多いのが、「非結核性抗酸菌症」という聞き慣れない名前の感染症です。肺結核に似て咳と痰が長く続きます。現在、肺結核と同様の薬物療法で治療が行われていますが、確立した治療法はまだないようです。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)