高齢者の鼻血から考えられる病気




高齢者の鼻血から考えられる病気

高齢者で鼻血が出やすい、または止まりにくい場合、その原因疾患として無視できない危険な病気を紹介します。

■副鼻腔腫瘍 【自覚症状】鼻づまり、鼻汁、鼻血。発生部位に痛みを感じることも。

鼻の穴から咽頭へとつながる鼻腔(びこう)の周辺には、左右対称に計8ヶ所の骨の空洞部分・副鼻腔があり、その内側の粘膜に発生した腫瘍が副鼻腔腫瘍です。発生部位が副鼻腔内に限られている間は異常をほとんど感じませんが、副鼻腔から通じている鼻腔の粘膜にまで拡大すると、上記のような自覚症状が現れます。また、発生部位は、左右の小鼻の横から瞼の下あたりにかけて存在している副鼻腔(上顎洞)がもっとも多く、通常は左右のいずれか一方に発生します。その周辺を押すと痛みを感じることがあります。

腫瘍には良性と悪性(がん)の2種類がありますが、副鼻腔腫瘍はほとんどが悪性です。転移する危険性がありますので、上記の症状を不審に感じたときは、直ちに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)