高齢者の鼻血から考えられる病気 -2




■慢性骨髄性白血病 【自覚症状】†慢性期: 腹部の膨満感、倦怠感、体重減少など。†急性期: 動悸、息切れ、倦怠感、発熱、貧血、皮下出血、鼻血、歯肉出血など。

赤血球・白血球・血小板などすべての血球の元となる骨髄の造血幹細胞が染色体異常を起こし、白血球が著しく増加する病気です。原因は不明ですが、染色体異常が発症の起因であることから、「血液のがん」と呼ばれています。病気の段階には、大きく分けて、初期段階からの慢性期と、移行期から続く急性期があります。慢性期には症状に気付かないことが多く、健康診断などの血液検査がきっかけで発病を知るケースが多いようです。鼻血などの出血は血小板の減少によって起き、貧血は赤血球の減少によって起こりますが、そのような顕著な症状は後半の急性期になって現れます。

慢性骨髄性白血病は、若年層よりも中年以降に多く見られる白血病です。最近血液検査を受けていない人で、上記のような症状(特に倦怠感、発熱、貧血、出血)が見られる場合は、直ちに内科を受診しましょう。

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