高齢者の視力低下から考えられる病気
高齢者の視力低下から考えられる病気としては、以下のものが挙げられます。
■加齢性白内障(老人性白内障) 【自覚症状】視力の低下、明るい場所で視野がかすむ、光源を直視していなくても眩しく感じるなど。進行すると眩しさが強くなり、目が疲れやすく、眼底(目の奥)に痛みを感じるようになる。また、黒目が端の部分から黄白色または茶褐色に濁る。
白内障は、瞳の部分にあるレンズ(水晶体)が白色や茶褐色に濁り、視覚障害を引き起こす病気です。原因としては外傷・疾病を始めとして様々なものが挙げられますが、外的要因などによらず加齢によって発症するものは、一般に老人性白内障と呼ばれています。ただし、早い人では40代から発症する場合もあるため、現在では加齢性白内障とも呼ばれます。加齢性(老人性)に限らず、白内障は、いったん発症すると元の健康な状態に戻すことのできない不可逆性の疾患であり、最悪の場合には失明します。早期に発見された場合は、進行を遅らせる点眼薬による治療が行われますが、ある程度進行した場合は、濁った水晶体を除去して人工の眼内レンズを水晶体嚢に挿入する手術が効果的です。白内障手術は、技術の進歩によって比較的に安全・確実な手術となっています。
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