高齢者のだるさ・倦怠感から考えられる病気




高齢者のだるさ・倦怠感から考えられる病気

風邪などで熱があるわけではない、体を使う作業や運動をして疲れているわけでもない。それにもかかわらず、無性にだるさを感じるということがあります。特に高齢者でそれまで健康に自信を持って生きてきた人は、年を取って体力が衰えたせいと思うかもしれませんが、意外と気付いていない病気がその倦怠感の原因かもしれません。そのような慢性的な倦怠感を症状とする病気としては、次のようなものがあります。

■甲状腺機能亢進症 【自覚症状】全身のだるさ、体重の減少、少し動いただけで汗をかく・動悸がする・息切れするなど。うつ状態・不安感・焦燥感(いらいら)といった精神的な症状も。

甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患です。甲状腺ホルモンは、ほぼ全身の細胞に作用してその新陳代謝を活発にするホルモンです。そのため、甲状腺機能亢進症では一般的に体のエネルギー消費量が増大し、その補給のために心臓の鼓動は速くなり、食欲も増進しますが、体重はむしろ減少します。また、上記のような様々な自覚症状が現れます。ただし、高齢者の場合にはそれらの症状が現れない場合もありますので要注意です。慢性的な倦怠感が気になるときは、内科医に相談してください。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)