高齢者のだるさ・倦怠感から考えられる病気 -2




■糖尿病 【自覚症状】全身のだるさ、のどの渇き、頻尿など。

ここでは、日本人の糖尿病患者の95%を占めるという2型糖尿病について紹介します。
毎日の食事で摂取される炭水化物(でんぷん、糖類など)は小腸でブドウ糖に分解され、直ちに小腸から吸収されて、体の主要なエネルギー源となります。しかし、血液中に高濃度のブドウ糖が存在することは人体にとって有害であるため、通常は、すい臓から分泌されるホルモンであるインスリンによって血中濃度(血糖値)がコントロールされています。糖尿病は、インスリンの分泌量が減少するかインスリンが効果的に機能しないことによって血糖値が制御不能となり、各種臓器に様々な障害を引き起こす病気です。放置しておくと危険な合併症を発症し、最終的には意識障害を来たし、昏睡状態に陥ります。

糖尿病はもっとも認知度の高い生活習慣病です。それゆえ、会社勤めをしている人なら、通常は毎年の健康診断でその兆候を指摘してもらうことができ、医師の指導に従って糖尿病の予防に努めることができます。しかし、退職して定期的な健康診断を受けなくなったり、自営業などで定期健康診断を受ける習慣がなかったりした場合は、気付かない内に糖尿病を発症している可能性があります。気になるときは、各種医療機関の成人病検診や内科の診察を受けましょう。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)