高齢者のめまい・ふらつきから考えられる病気




高齢者のめまい・ふらつきから考えられる病気

めまいは、回転性めまいと浮動性(非回転性)めまいの2種類に大別でき、それぞれ原因となる病気が異なります。
まず、回転性めまいは、自分自身や周囲の光景がぐるぐると回転するような感覚に襲われるめまいです。激しい場合には吐き気や嘔吐を伴い、立っていることもできなくなります。原因は、耳のもっとも奥深い部分である内耳の器官(三半規管、前庭など)に発生した障害であり、高齢者でその障害を引き起こす代表的な病気としては次のものが挙げられます。

■突発性難聴 【自覚症状】突然発症して継続する難聴。約半数の患者で発症時に強い回転性めまい。また、発症時の前後に耳鳴り・耳閉感を感じることも。

50代から60代にもっとも多く発症し、前駆症状がほとんどなく、突然難聴になります。強い回転性めまいが起こるのは、発症の瞬間一度だけです。めまいが繰り返し起こるときは、別の病気が疑われます。原因は解明されていませんが、現在のところウイルス感染説が有力であり、病院(耳鼻科)での治療ではステロイド剤が第一に使用されます。また、難聴の程度は様々ですが、発症してからなるべく早く治療を受けることが大切であり、治療が遅れると聴力の回復の可能性は著しく低下します。厚生労働省の特定疾患に指定されている難病です。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)