高齢者の湿疹から考えられる病気




高齢者の湿疹から考えられる病気

高齢者では、加齢による肌の乾燥や免疫機能の低下などから、湿疹に悩まされることがよくあります。ここでは、そのような湿疹の中で、特定の病気が原因で湿疹を発症するケースについて説明します。

■乾皮症(かんぴしょう) 【自覚症状】膝と足首の間や背中の湿疹。

男性ホルモンの一種(アンドロゲン)の分泌量低下によって皮脂の分泌も減少し、皮膚が乾燥する病気です。高齢者では、加齢が原因でこの現象がよく見られます。それによって、特に乾燥しやすい下腿部(膝と足首の間)や背中を中心に湿疹ができ、皮脂欠乏性湿疹とも呼ばれる症状が現れます。
皮脂欠乏性湿疹の形状は、丸い形をしてやや膨らみのある貨幣状湿疹が一般的です。大きさは様々ですが、単発あるいは比較的少数発生し、強い痒みを伴います。年間を通して発症する可能性がありますが、乾燥する冬に増加・悪化する場合が多いようです。

続きを読む

(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)