高齢者の湿疹から考えられる病気 -2




■帯状疱疹(たいじょうほうしん) 【自覚症状】赤い湿疹、小さな水疱(水ぶくれ)、ズキズキとうずく痛み。発疹の約1週間前に患部に違和感やピリピリした痛みも。

水痘(すいとう)の原因ウイルスである水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症です。高齢者では、過去に感染して水疱瘡(水痘)を発症したウイルスが神経細胞の周囲に潜伏し、加齢による免疫機能の低下とともに活性化して帯状疱疹を発症させます。潜伏場所で発症し、神経に沿って感染を拡げ、湿疹が現れます。
治療は、通常、抗ウイルス剤を中心とした投薬治療で行われ、約1週間で水疱がかさぶたになって治癒します。しかし、高齢者では、感染部位の神経が損傷を受けた結果として、帯状疱疹後神経痛と呼ばれるピリピリした痛みが残る可能性があります。この後遺症を残さないためにも、帯状疱疹の治療はなるべく早期に行うべきであり、速やかに皮膚科を受診してください。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)