■クモ膜下出血 【症状】突然始まり数日間持続する強い頭痛。吐き気・嘔吐なども。
クモ膜下出血は、頭蓋骨内側で脳を被っている髄膜の中に出血が起こる病気です。出血原因のほとんどは脳動脈瘤(脳動脈の異常)の破裂であり、運動や興奮で血圧が上昇したときに起こると言われています。
その頭痛は、今までに経験したことのないほど強い頭痛と言われます。しかし、それほど強い頭痛を経験するのは、実際には患者全体の25パーセント程度であり、逆に比較的軽度の頭痛で推移する場合も少なくありません。また、重症の場合は直ちに昏睡状態に陥ることもあります。いずれにしても、クモ膜下出血の頭痛(発症)は、何の前触れもなく突然に襲ってくる点が特徴的です。
クモ膜下出血は死亡率が非常に高く、生存できても失語症や麻痺(運動障害)などの後遺症を残す場合が多く、完治するのは2割程度と言われています。