■ 胃潰瘍 【自覚症状】げっぷ、吐き気、胸焼け、胃もたれ、食欲不振、みぞおちの痛み(胃痛)など。吐血、黒色便が見られることも。
胃潰瘍は、胃酸によって胃粘膜に発生する潰瘍です。そのほとんどは、胃粘膜の常在菌となっているピロリ菌が何らかの原因で増殖し、胃粘膜を胃酸から保護している粘液層を破壊することにより発生します。ピロリ菌増殖の原因としては、ストレス、過度の飲酒、喫煙、塩分の摂り過ぎなどが考えられています。また、高齢者の場合には、腰痛、関節リウマチなどで処方される消炎鎮痛剤や市販のアスピリン製剤などの副作用としても胃潰瘍を起こしやすいと言われています。吐血は、胃の出血が胃酸と混ざることで一般に暗褐色をしていますが、出血量が多いほど鮮やかな赤色になります。いずれにしても、放置しておくと危険ですので、すぐに内科、胃腸科、消化器科などを受診してください。