甲状腺機能亢進症の治療は、若年層の場合には、切開手術による甲状腺の切除が有望な選択肢となります。しかし、高齢者の場合には、甲状腺機能を抑制する薬剤の投与か、甲状腺の過活動の細胞に付着して破壊する放射性ヨードの薬剤を服用する治療が行われます。放射性物質が甲状腺に取り込まれて甲状腺がんなどの放射線障害を引き起こすことはよく知られていますが、放射性ヨードによる治療はすでに半世紀以上の実績があり、安全な治療法として公認されています。また、通常は1回の服用で効果があります。このような治療法の選択は、患者の希望によって行われます。担当医の説明をよく聞いて判断してください。
甲状腺機能亢進症は、放置しておくと心臓や他の臓器にも過度の負担をかけ続けることになり、さまざまな健康上の悪影響が心配されます。また、精神的な悪影響もある場合は、生活の質を極度に低下させます。上記の自覚症状が気になる人は、内科を受診してください。