■急性胆管炎(上行性胆管炎) 【自覚症状】 39度以上の発熱・寒気、黄疸、右上腹部の痛み。
主に総胆管結石によって発症する細菌感染症です。総胆管結石症によって総胆管が細菌に感染し、その細菌によって炎症を起こします。適切な治療を怠ると、化膿性の場合は敗血症(細菌が患部から血流によって全身に感染し、全身症状を起こす疾患)や意識障害・急性腎不全など危険な合併症を起こす可能性があります。治療では、抗生物質が投与されるほか、肝臓・胆嚢から総胆管までの胆道全体から細菌に感染した胆汁を抜く処置が施されます。ただし、通常は開腹手術を行わず、内視鏡と細いチューブによって処置されます。病院は内科または消化器科を受診してください。