高齢者の尿が出にくい病気 -2




■前立腺がん  【自覚症状】 尿線細小・排尿遅延(尿に勢いがなく排尿時間が長いこと)、尿線途絶(排尿が途中で止まること)、夜間頻尿などの排尿障害。がんが膀胱や尿道に拡大すると、排尿時痛、残尿感、尿失禁、血尿、尿閉(尿がほとんど出ないこと)なども。

前立腺に発生する男性のがんです。日本では、男性のがんの中で罹患率が比較的に低いほうですが、主に中高年になってから発症し、病状の進行が遅いこともあって、高齢者の罹患率が特に高くなっています。

その自覚症状は前立腺肥大症と大変よく似ています。排尿障害で病院を受診し、偶然発見されることが多いようです。進行が遅いがんであることから、高齢者ではつらい治療を避けて、効果が穏やかな投薬療法で対処することが多く、特に80歳以上で症状が初期段階の場合は、3ヶ月ごとに検査を行いながら経過観察をする場合もあるようです。病院は、前立腺肥大症の場合と同じ泌尿器科を受診してください。なお、前立腺についての説明も、「高齢男性の頻尿と排尿困難 前立腺肥大症」をご覧ください。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)