■大腸がん 【自覚症状】早期がんのとき、なし。進行がん(早期がんよりも進行したがん)で、便秘、腹痛、腹部膨満感、血便。また、貧血、体重減少なども。
大腸がんは、小腸の末端の回腸がつながる盲腸から、結腸を巡って直腸まで続く腸管内に発生したがんのことです。その発生部位によって盲腸がん、結腸がん、直腸がんとも呼ばれます。
大腸がんは高齢者に多いがんと言われますが、それは、一般的に進行速度が遅いためです。働き盛りの50代で発生して、60代から70代に至ってようやく発見されるというケースが少なくありません。
自覚症状は、早期がん(ステージ†)の段階ではまったくありません。進行がん(ステージ†以降)の段階になって初めて何らかの異常を感じるかもしれません。ただし、上記の自覚症状を感じるのは、通常、ある程度進行した段階ではないかと思われます。
大腸がんも早期がんのときに発見できれば、リンパ節への転移がない限り、内視鏡治療で比較的容易に完治させることができます。早期がん発見のために、がん検診や人間ドックを利用しましょう。