高齢者の腹痛と背部痛から考えられる病気
高齢者で腹痛と背部痛(背中の痛み)が同時に起こる場合について、その原因疾患の可能性がある病気を紹介します。
■胆石症 【症状】みぞおちから右上腹部にかけての痛み。背中の右側にまで痛みが広がることもよくある。吐き気・嘔吐・発熱などを伴うことも。
胆石症は、胆嚢の中にできた胆石(肝臓の胆汁成分が固まったもの)が十二指腸へとつながる胆管へ移動し、胆管の中を塞いだ状態になったときに発症します。痛みの症状は急に表れるため、胆石発作と呼ばれます。痛みの強さは胆石や患部の状態によって異なり、激しい痛みの場合もあれば、鈍い痛みの場合もあります。また、痛みが続く時間も30分から数時間と差があります。単発の発作で終わる患者は少なく、多くは周期的に何度も繰り返します。痛みが弱い場合でも危険な合併症を引き起こす場合がありますので、設備の整った病院の内科・消化器科を受診してください。胆石症であれば、ほとんどの場合、簡単な腹部超音波検査で判明します。
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