■慢性膵炎(-すいえん) 【自覚症状】慢性の下痢、腹痛、食欲不振など。
膵臓(すいぞう)が慢性的な炎症を起こす病気です。膵臓で生成され十二指腸に分泌される膵液には各種の消化酵素が含まれており、その分泌量が減少することで慢性の下痢症状を呈します。また、膵臓は血糖値を安定させるグルカゴンやインスリンという重要なホルモンを分泌する臓器でもあるため、それらのホルモン分泌機能も低下して糖尿病の兆候が現れてきます。
発症の原因としては、喫煙・脂質異常症・自己免疫など様々な要因が想定されていますが、最大の原因は飲酒(アルコール)であるとされています。予防するためには飲酒習慣の改善が大切であり、治療に当たっては禁酒・禁煙が鉄則となります。