■慢性中耳炎 【自覚症状】耳漏(耳垂れ)、難聴。
滲出性中耳炎を放置しておいたり、急性中耳炎の治療が長引いたりしたときに、中耳内の炎症が慢性化する病気です。また、鼻炎・扁桃腺炎などを繰り返すことによっても誘発される場合があります。
中耳炎がいったん治りかけても、また感染して発症するということを繰り返し、鼓膜に穴が開いた状態(鼓膜穿孔)になります。急性中耳炎のような痛みや発熱はありませんが、進行すると音を伝達する鼓膜の癒着や耳小骨の変形が起き、難聴が悪化して回復不可能になる場合もあります。抗生物質による抗菌治療を行った上で、鼓膜の再生手術が必要です。鼓膜穿孔が小さく軽度の場合には手術も比較的に簡単ですので、異常に気づいたときは早めに耳鼻咽喉科の診察を受けましょう。