高齢者の胃痛から考えられる病気 -2




■胃がん 【自覚症状】胃痛、胃の不快感、胸焼け、吐き気、嘔吐、食欲不振、食後の膨満感など。また、体重減少、黒色便、貧血なども。

胃に発生する悪性腫瘍のうち、胃粘膜に発生するものが胃がんです。発生部位は胃粘膜ですが、悪性腫瘍の特性として組織内部に広く、深く増殖します。ただし、その進行はけっして速いとは言えません。胃部X線検査で発見できるのは、病巣の大きさが直径5mm程度になってからですが、通常、その時には発生最初期から数えてすでに何年もの時間が経過しています。また、その間、患者本人には自覚症状がほとんどありません。上記の症状は胃がんがさらに進行してから自覚できるものです。
胃がんを克服する確実な方法は、早期発見です。小さな病巣でも胃部X線検査で早期に発見できれば、内視鏡によって組織サンプルを採取して胃がんであることを特定し、内視鏡治療を中心にして患者の体に負担をかけず早期に完治させることができます。そのために、胃がん対策としては、年1回の胃がん検診の受診が最も効果的です。

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