■病気かもしれない微熱
しかし、微熱を主症状とする病気はたくさんありますので、たかが微熱とあなどるべきではありません。ウイルス・細菌による感染症がもっとも多く、代表的なものが「肺結核」です。また、原因不明の病気である「バセドウ病(甲状腺機能亢進症)」は、微熱を自覚症状とする場合が多く、女性に多く見られる病気です。37℃以上の微熱が1週間以上続く場合は、その原因を特定するために内科の診察を受けるべきです。
その他、意外と多い微熱の原因が「薬物アレルギー」です。高齢者は病院で薬剤を処方してもらうことが多く、それによるアレルギー反応を引き起こしているケースが少なくありません。ただし、アレルギーではなく、副作用として発熱している場合もあります。いずれにしても、処方薬による発熱の可能性がありますので、診察を受けるときには、常用している薬の一覧を持参し、医師に相談した方が良いでしょう。