■慢性心不全 【自覚症状】初期症状は､倦怠感､血圧低下､手足の冷え､尿量の減少など｡進行すると､下肢（膝下から足首まで）のむくみ､静脈の怒張（膨れて浮き出る）など｡
心不全は､血栓などが原因で心臓または肺の静脈や毛細血管の血流量が減ることにより､心臓の血液を送り出す機能が低下します｡放置しておくとQOL（生活の質）の著しい低下を来たすだけでなく､心筋梗塞を起こす危険性がありますので､早めに内科または循環器科を受診してください｡
■拡張型心筋症 【自覚症状】初期症状は､倦怠感､疲れやすい､軽い動悸など｡進行すると､足のむくみ､湿った咳､首の静脈の怒張（膨れて浮き出る）など｡
心臓の筋肉が薄くなって伸び､心室の容積が拡張する病気です｡重い心不全や不整脈を引き起こします｡初期症状がはっきりとしないため､初期段階でこの病気を発見するためには､健康診断を毎年欠かさず受けるべきです｡足のむくみなどの異常に気づいたときは､できるだけ早く内科または循環器科を受診してください｡