高齢者の鼻水から考えられる病気 -2




■老人性鼻漏(びろう) 【症状】水のような鼻水

無色透明で粘り気のない水のような鼻水が頻繁に滲み出てきます。ただし、風邪やインフルエンザのような悪寒・咳・発熱などの症状がなく、アレルギー性鼻炎のようにくしゃみが出ることもありません。このような鼻水は高齢者にしばしば見られる症状であり、「老人性鼻炎」とも呼ばれます。
加齢による鼻粘膜の機能低下が原因と言われ、吸気に含まれる水分が鼻腔(びこう)内で結露して溜まりやすくなることや、呼気の水分を鼻粘膜全体で保持しにくくなることによって引き起こされると考えられています。
根本的な治療は難しい病気ですが、まず耳鼻咽喉科で診察を受けましょう。自宅で行う対症療法として市販薬を使う場合は、「水様の鼻水を止める」などの効能を謳っている内服薬が効く場合もあるようです。ただし、風邪薬のような風邪の諸症状を緩和する薬や長期連用できない薬は使わない方が良いでしょう。

トップページ

(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)