高齢者の手足のしびれから考えられる病気
手足のしびれが顕著に現れる高齢者の病気としては、次のようなものがあります。
■頚椎症性脊髄症 【自覚症状】首の痛み、肩凝り、手足のしびれ、細かい手作業(筆記・箸使いなど)がうまくできない、歩行時にふらつくなど。
背骨の首の部分を構成する頚椎(けいつい)において、椎間板(ついかんばん)が加齢とともに縮小したり傷んだりして変形すると、椎骨(ついこつ)自体やそれをつなぐ靭帯も変形して変形性頚椎症を発症し、首の痛みや肩凝りに悩まされます。それに伴い、椎骨の中を貫いている脊髄が圧迫され、それによる症状が現れた場合を、頚椎症性脊髄症と呼びます。この病気は早期に治療を開始した場合、頚椎カラーの装着によって1ヶ月ほどで改善することも少なくありません。しかし、長期間改善がなく、病状が進行した場合は、脊髄が通る椎骨の脊柱管を拡げる手術が必要になります。
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