高齢者の拒食症
拒食症は、若年層に多く見られる摂食障害です。その原因としては、若年層に広まった「痩せ願望」から肥満への不安・恐怖に囚われ、それによって偏食や少食になりがちであるという点が強調されます。しかし、日本人の患者数が100万人を越えたうつ病においても、その顕著な症状として食欲の低下とそれによる体重の減少が挙げられていることを忘れることはできません。
一方、高齢者においても、うつ病や認知症の症状として拒食症的な状態が見られます。ただ、それらの場合、病名として「拒食症」と呼ばれることはなく、うつ病や認知症の症状のひとつとして単に「拒食」とか「拒食行動」と呼ばれることが一般的なようです。
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