■心筋梗塞 【症状】胸の激痛、締め付けられる痛み、圧迫感。顔面蒼白、冷や汗、血圧低下、脈拍上昇、呼吸困難、意識低下、吐き気なども。
心筋梗塞は、心臓の筋肉に血液を供給している冠動脈において動脈硬化が進行することや、冠動脈内の腫瘍が肥大して血流を阻害すること、または腫瘍が崩壊して血栓が発生することなどにより発症します。
心筋梗塞の症状は15分以上持続し、心臓の虚血状態が解消されなければ長時間継続します。冠動脈の閉塞が起こって約40分を経過するころから心筋(心臓の筋肉)の壊死が始まりますので、迅速な処置が必要であり、直ちに救急車を呼んでください。
また、患者が意識をなくし、脈もない場合は、躊躇せずに胸骨圧迫による心臓マッサージを行ってください。心停止から5分程度の間の救命処置は非常に重要であり、その間に蘇生しなかった場合、その後の処置で命を取り留めたとしても、社会復帰の可能性はほとんどないと言われています。救急車の到着を待たず心臓マッサージ(または徐細動器の使用)を試みてください。