■頚椎症(けいついしょう) 【自覚症状】首の痛み、肩こり、腕の痛み・しびれ、手指の運動障害(緻密・繊細な動きができない)など。
自覚症状の痛みは起床時に強く、日中には和らぎ、夕方に再び強くなるという傾向があります。発病のメカニズムは、頚椎を構成する椎骨(ついこつ)の中央に開いている脊柱管や椎間孔(ついかんこう)が加齢とともに狭くなることにより、脊柱管を通る中枢神経の束である脊髄(せきずい)や脊髄から分岐して椎間孔から出ている神経(神経根)が圧迫されて起こると考えられています。
頚椎症は、脊髄から発症した場合を頚椎症性脊髄症といい、分岐した神経から発症した場合を頚椎症性神経根症と呼びます。どちらの場合も、治療では頸部を安定させるための頚椎カラーを装着し、温熱・牽引・ストレッチなどの理学療法や投薬療法が施されます。頚椎症と疑われる症状が出たときは、すみやかに整形外科を受診してください。