高齢者の膝の痛みから考えられる病気 -2




■通風 【自覚症状】関節の激しい痛み、発赤、発熱(患部の熱感)。その半日ほど前に関節にチクチクする軽い痛みや圧迫感、発熱を感じることも。

通風は、体内で生成される尿酸が増加あるいは十分に排泄されないことで血液中の尿酸値が高くなる高尿酸血症を起こしているとき、尿酸が関節に作用して発症させると考えられています。通風は足に出るとよく言われますが、膝関節にも多く発症します。
症状は数日後から徐々に改善し、1週間から10日程度で治まります。しかし、この症状は反復して発症するという特徴があり、喘息のように「通風発作」と呼ばれています。発作は、繰り返すごとに症状が重くなりますので、最初の発作を経験したら直ちに整形外科または内科で診察を受けましょう。なお、通風患者の約8割は糖尿病をはじめとする何らかの生活習慣病を罹患していると言われますので、その点も診察のときに確認した方が良いでしょう。

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(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)