高齢者の腰痛から考えられる病気 -2




■腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう) 【自覚症状】腰痛。歩行時の脚の痛み・しびれ・こわばり。会陰部(えいんぶ・股間の性器と肛門の間)にしびれ・灼熱感を感じることや、男性ではズキズキとした痛みを伴う陰茎勃起を起こすことも。

腰椎(ようつい)を構成する椎骨(ついこつ)の中央に開いている脊柱管は、中枢神経の束である脊髄が通っている空間です。高齢者における腰部脊柱管狭窄症は、上記・変形性腰椎症の結果として脊柱管が狭くなることにより、脊髄から分岐している神経が圧迫されて発症するケースが多いようです。
最も特徴的な症状は、歩行中の脚の痛み・しびれ・こわばりです。この症状は歩き始めると徐々に現れ、次第に強くなります。しかし、腰を下ろして休むとすぐに解消し、また歩くことができます。ただし、症状が進行すると、歩ける距離や時間は短くなっていきます。また、会陰部の症状も、歩行中の症状に伴って起こる場合が多いようです。
腰部脊柱管狭窄症は、病状が進むと安静時にも両脚の痛みやしびれを感じるようになり、両脚の筋肉が萎縮して歩行障害に陥ることもあります。この異常に気付いたときは、直ちに整形外科を受診してください。

トップページ

(C) 2017 よくある高齢者の病気(症状別)